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「先生じゃなくてお姉さんのような存在でありたい。」子どもへの接し方やフリースクールに対する考え

志塾フリースクールラシーナでスタッフをしている吉田萌先生。今回は吉田先生がスタッフになった経緯やフリースクールへの思いをインタビューしました。(2019年インタビュー)

志塾フリースクールラシーナのスタッフになった経緯を教えてください。

吉田先生:初めはボランティアスタッフとしてラシーナに来ていました。ボランティアサイトを見ていたら志塾フリースクールラシーナのボランティアスタッフの募集がかかっていました。
​元々自分自身が不登校だったこと、子どもと接するのが大好きだったことがボランティアに応募したきっかけです。

​サイトには「不登校の子や発達障害の子が来るフリースクール」とラシーナの説明が書いてあって、自分の目にとまりました。​直感ですね。実際に来てみたら運命を感じました。​​

実際に志塾フリースクールで働いてみて、どのように感じましたか。

自分が学校に行けていなかったときにこんな場所があればいいなと思いましたね。​

自分が不登校だった頃の穴埋めをするような感じでボランティアスタッフとして働いていました。
​不登校だった頃の自分よりも元気な子どもたちがたくさんいて、自分の励みになりました。​

学生時代はどのようなことに悩んでいましたか?

​吉田先生:当時は相談したいのにプライドや意地が強くて相談したら負けだと思っていました。​「ここがしんどい。」「ここがいや。」その言葉が一番そばにいる家族になかなか言えない。
​家族だからこそ言えなくて。それに言う場所もなかった。
​言えないことでさらにストレスがたまって、たまって。
​思っていることを口に出せないから学校へ行かないという行動に出ました。

​気持ちが前向きになったきっかけは何ですか?

外の空気を吸い、家族以外の色んな人達と関わりを持てるようになったことで自分を肯定できるようになったのが一つのきっかけだったと思います。
おうちに篭っていた頃は昼夜逆転し、気持ちも些細なことで乱れ、めちゃくちゃな生活を送っていました。

​それが年齢と共に少し落ち着いてきたときに派遣のイベントスタッフとして働き始め​
「こんな自分でもできることがある。」
​「一生懸命働くことができている。」
と今の自分というものを受け入れることができました。​

人と接する楽しさ、働いた日の達成感今までできなかったことができる喜びを人一倍感じられているに違いないと思いました。
少し前向きになり、色んなやりたかったことに挑戦してみて、またそこで良い出会いがあり、人との繋がりが広がる。本当にいい流れでした。​

​元気を取り戻してから実際にやってみたことや、これからやってみたい事を教えてください。

​​ハンドメイドやDIY、ヨガ、お菓子作りやパン作りを始めました。​趣味が高じで昨年末からキッズヨガのインストラクターとしての活動も始めることができました。
近々大人のヨガインストラクターの資格も取得予定です。​資格が取れ次第大人の方を対象としたヨガ教室も始めたいなと思っています。

​あとやってみたいことはラシーナの子どもたちスタッフみんなで合宿をしたいですね。​一緒にご飯を作って、一緒の部屋に布団を敷いて雑魚寝しながら、いろんな話をしたいです。

吉田先生が子どもたちにプレゼントしてくれた手作りクッキー

フリースクールは生きづらさを抱える子どもたちがそれぞれ、のびのび過ごせる場所です。

吉田先生にとって志塾フリースクールとはどんな場所ですか?

​吉田先生:生きづらさを抱える子どもたちがそれぞれ、のびのび過ごせる場所です。

どんな風に子どもたちと接していますか?気を付けていることなどがあれば教えてください。

吉田先生:色々な話をしゃべってもらいやすいように、子どもたちと同じように冗談を言って、あまりかしこまらないように心がけています。
もし子どもたちが何か聞いてほしいことがあれば、それに耳を傾けたいと思っています。
先生じゃなくてお姉さんのような存在でありたいですね。

手芸が得意な吉田先生の作品。時々子どもたちに手芸を教えてくれます。

フリースクールに通う子どもたちには、これからどんな環境が必要ですか。

吉田先生:今は「学校に行けていないの?」と、公教育に行けていないことを心配されることがある。そういう目で見られることがある。
学校に行けていない子がちゃんと学べる環境が必要だと思います。
ずっと先になるとは思うけれど、社会的に認知される学校に行けないこどもたちが学校に行かずに学ぶという選択ができるようになればと思います。

私が不登校だった時代は学校に行くのが普通だった。でもどっちが普通とかではないと思います。
周りの子の目を気にせずに生きられる環境があればいいなと思います。

不登校のお子さんを持つ保護者の方になにかメッセージをお願いします。

自分は不登校の時代に父と母に負担をかけていると感じていました。
客観的にみると自分は両親に頼れるけど不登校の子を支える親はどこにすがるのだろうと。
助けてもらう場所がないと気づいたのです。

自分の母のときは自助会というものがなくて、壮絶な思いをさせてしまいました。
今だったら不登校の子をもつ親同士で集まれる自助会があるので参加しやすいだろうと思います。

お父さん、お母さんの心のよりどころがあることで、1日自助会に参加したら次の日頑張ろうと思えるかもしれません。
その親の表情を見て子どもも笑顔になる。子供は親の感情を見ていると思うので。
ちょっとでも親が笑顔でいられる時間を増やすためにも自助会に参加してリフレッシュしてみるのも良いのではないかと思います。

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